結構前に閃光ライオットの3次審査があった。
僭越ながら、全アーティスト見させていただいた。
なかなか多忙で死んでいるときだったのに、どうやって時間を取って観たのか。いまだにわからない…
で、そこに栢本てのさんも出ていたわけでして、
もちろん栢本さんのステージも見させていただいた。
(YouTubeにあがっているみたいなので、興味ある方はぜひご覧ください)
閃光ライオットで感じた、栢本さんのすごさ
個人的に、すげえ、となったポイント
3つほどまとめていこうと思う。
空気を変える力
ステージに立って、演奏をはじめるだけで、
会場全部がサーっとならされるというか、そんな感じ。
派手さはなくとも、一瞬で惹きつける、ライブハウスを自分のものにするところ、めちゃくちゃかっこいい。
これは完全に個人的な考えだが、エレガットの音がそうしているところもあるとみている。
アコギみたく、金属っぽい音の成分がほとんどないので、
音を聴くと、はにゃ、みたいな感じになる。(イメージです)
金属系の音はどうしても緊張感を煽るところがあるので、そこのギャップに聴き手が無意識に反応しているのではなかろうか。
コントロールされた音楽
いや素人が何言ってんだよ、って話ですが。。。
栢本さんの音楽は、全て彼女の手の内にあるような気がする。
いや、他の人だってそうだろ、と思う人も少なくないと思うが、
ここでは背伸びをしないという意味で捉えてほしい。
栢本さんの等身大が曲に乗り、我々の目や耳に届いてきている。
たぶん、背伸びしたらもっといろんな曲を歌えるのだと思う。
ただ、彼女はありのままの曲を歌う。
その曲たちは彼女のコントロール下にあるので、ある種の自在性を持っている。
好きなように、自由自在に表現できるのだ。
ちなみに閃光ライオットの栢本さんは”熱意”の成分が多かったように感じた。
普段は”語り”や”表現”の成分が多いように感じるが、
閃光ライオットのステージでは彼女の歌に強い意志を感じた。
演奏後のコメント
会場の球体照明のことに触れていたのは、間違いなく栢本さんしかいなかった。
あのような場だと、自分の音楽、自分のステージに気を取られがちになるものだが、
そんな中でも、会場の照明にまでアンテナが向くのはシンプルにすごいと感じた。
他のアーティストとは落ち着き具合がまるで違った。
コメントの言葉のチョイスも非常に繊細で、実年齢よりもはるかに大人びて見える。
すげえ。(語彙力)
そういえば、栢本さんは3拍子がよく似合う。
3拍子の音楽はヨーロッパの伝統音楽なんかに多くて、歴史に根ざしたものだと勝手に思っている。
栢本さんの音楽からは、そういう色も感じられるよなあ、と思ったり。
(もっとも、本人がケルト音楽の話をされていたことはあるが…)
そういえばその2、『深層』の最後の最後、
マイナー系でずっときているところ、ラストにメジャーの音を入れるところがめちゃめちゃ好きだ。
なんともよくできた音楽である。(誰が言ってんだよ…)
つらつら書いてきました、今回はこのへんで。
閃光ライオットで気になったアーティストはいつか紹介できれば…