私が緑黄色社会の音楽で一番好きな『Bitter』について。
楽曲自体ももちろん好きなのだが、ちょっと違う視点から見てみるとさらに魅力が浮かびあがる…
苦く、そして甘い曲
そもそも『Bitter』はどんな曲なのか。幸いにも公式にMusic Videoがアップされているので、引用させていただく。
『Bitter』を直訳すると”苦い”だとかそんな意味の形容詞になるが、楽曲自体は苦くもあり、甘くもあると考えている。
「あなたが好きな 甘いチョコレートみたいに
私も甘くなれたならきっと」
状況としては苦いかもしれないが、話としては普通に甘い…
それはそうと、この振り付け、今どきのショート動画とかで流行りそうな類のものだなあ、、と感じることがある。振り付けはGt. 小林壱誓さんとのこと。先見の明…!
『Bitter』の魅力は”苦さ”や”甘さ”ではない?
実は私は、現実味のある歌がどうしても好きになれない。例えばラブソングとか。
個人的に、音楽とは一定の距離を置いて別世界として扱いたいと考えている。
限りなく自分に近いところにあるけども、あくまでも自分とは別の世界からのアプローチ、みたいな。
伝わってくる、と、自分の中に侵入してくる、ということを明確に区別したい。
とまあ、個人の意見はまた別項で書くとして、話題を戻そう。
『Bitter』は思いっきりラブソングである。
どうしても好きになれないとか言ってた割には、この曲にとてつもない魅力を感じている。
では、その魅力とは何なのか。
それは、『Bitter』に”ロックバンド: 緑黄色社会”の本質が表れているところだ。
ライブで演奏される『Bitter』がとんでもない。
特に武道館ライブのそれは本当に素晴らしかった。
乾いたバスドラに軽快なピアノ、シンセのソロもありギターも目立つフレーズを弾く。ベースも変幻自在。それらに負けない伸びのあるボーカル。
ライブ映像はLIVE DVDでしか見られないので想像つかないかもしれないが、
音源とは違って、かっこいいロックバンドが魅せる『Bitter』になっているのである。
音源やMVでは比較的”かわいい女の子”的な表現が散りばめられていたが、ライブでは一変して、かっこよく魅せる。
私はこの曲に、ロックバンド・緑黄色社会の真髄を見た気がした。
緑黄色社会の本質は…
個人的に、緑黄色社会はロックバンドとして生まれたと考えている。
これは閃光ライオットなんかから初期の頃の活動を鑑みてだ。
ただ、最新アルバム『Pink Blue』からも読み取れるように、優れたPOPSの曲をいくつも生み出している。そしてそれを、ロックバンドとして演奏し多くの人を虜にしている。
ただただかっこいい。
緑黄色社会はドラマ主題歌なんかも多数起用されていることから、ビジュアルやら印象が先行しているように思う。
ここでは音楽的な観点を切り口に、次回以降も掘り下げていきたい。