色々なシンガーソングライターのライブを見るようになって、ふと気になったことがある。
半音下げチューニングにしている人、結構多くないか??
半音下げチューニングといえば…
そう、BUMP OF CHICKEN。
彼らのギターはかなりの高確率で半音下げチューニングだ。
そもそも半音下げチューニングとはなんぞや、という方は下のリンク先をご覧いただきたい。
半音下げチューニングの効果は様々言われるが、個人的には半音下げでしか得られない音があることだと考えている。
ピアノに置き換えると黒鍵ばかりになってしまう、あの音の響きがたまらない。
少数派だと思っていたら…
自分のまわりでギターをやっている人も、知っている限り日常的に半音下げにしている人はいない。プロのアーティストでも、日本では少数派だと思う。BUMP以外だとMy Hair is Badなんかか代表例であろうか。(海外に目を向けると結構増えるが)
というわけで、私は半音下げをてっきり少数派だと思っていた。
半音下げにしている人、全然いないんだなあ、なんて思いながら半音下げチューニングでギターを弾いていた。
ところが、ところが…
探せばちゃんといる…!
wakaさん
私が見た限りでは、基本的に半音下げチューニングのはず。
YouTubeに閃光ライオット 3次審査時のライブ映像がアップされているので、拝借。
見事なまでの半音下げである。
少し補足をしておくと、wakaさんは半音下げチューニングにcapo1で、レギュラーチューニングの曲を歌うことが多い。
なぜ半音下げチューニングにしているかは残念ながらわからない… (半音下げチューニングの曲に出会ったことがないので)
ただ、動画のときのライブではいつもより半音下げたキーで2曲を歌い上げていた。そのため、1曲目では開放キーを使っていた。(2曲目は半音下げのカポ2)
柚木みいなさん
先日ライブで初めて拝見した柚木みいなさん。ギターは半音下げだった。
(半音下げチューニング、と書くのが面倒になってきた…)
ライブの中で半音下げ開放で歌っていた曲があったので、実際に半音下げで作っている曲があるのだろうと推測している。
アコギ一本でのパフォーマンスながら、ロックにルーツがあると思わせるような力強いパフォーマンスが魅力的である。もしかすると、柚木さんの音楽のルーツには半音下げのロックな音楽があるのかもしれない。
他にも
これはかなり不確かな記憶だが、町山碧さんはいつのライブだったか半音下げにしていた気がする。
また、このブログで頻繁に取り上げている栢本てのさんも、路上ライブのときは半音下げのアコギだった。(映像をパッと見ただけですが、たぶん…)
なぜ半音下げチューニングを使うのか
なぜわざわざ半音下げで合わせるのか。
これはもう、人それぞれだろう。
私の場合は、
・半音下げの音が好き
・ギターの弦高を半音下げの状態で調整している
あたりがその理由にあたる。
他でいうと、
・弦の張力が下がって押さえやすい
・ネックが起きにくい
・太い弦が張れる
あたりが考えられる理由になってくるだろうか。
もちろん、ロックバンドのリードギターなんかだと、ハイポジションで単音弾きもよくある話だ。そうなると半音下げチューニングはあまりすすめられるものではない。
ただ、コード弾きやローポジションでのアルペジオなんかが主体のギタリストさんなんかには、結構おすすめできると考えている。
(半音下げのカポ1だと、当然ナチュラルハーモニクスなんかは使えないが…)
余談: 半音下げの悩み…
これは完全に私の個人的な悩みだが…
半音下げのcapo:3で弾くことが結構ある。
が、3フレット分も上げると、Aで指が詰まるのだ。。。
前後のコードにもよるが、私はAを中指、薬指、小指の3本で押さえることが多い。指が太いので人差し指を使うと詰まるし、人差し指のセーハで押さえるのもできなくはないが、安定感に欠けるし…
ただ、capo3まで行くと中指から使っても、詰まる。
気を抜くと4弦がビビる。
半音下げのcapo3は、レギュラーのcapo2で弾いた方がいいのかもしれない。