僕と緑黄色社会 vol.02

緑黄色社会
緑黄色社会

前回は緑黄色社会との出会いについて書きました。
が、魅力について全然触れていませんでしたので…
今回は、私が惹かれた緑黄色社会の魅力について書こうと思います。

何といっても、Key.のいるバンド構成に尽きる

緑黄色社会のバンド構成は、Vo, Gt, Ba, Key の4人 + オサムさんである。Keyがいる構成、これが間違いなくこのバンドの厚みを生み出している。

Keyがいるバンドはいつの時代も一定数存在すると思っていて、今で言えばサカナクションなんかが代表例であろう。彼らは音の変態と称されるほど音へのこだわりが強く、ライブの演出なんかも凝りに凝っていてとても面白い。
あるいはインストバンドのにおいてもKeyは存在感を放つ。古くはT-SQUAREだったり。ADAM atなんかはピアノなしに成立しない。

とまあ、Key.ありバンドの話を数行書いてみたが、緑黄色社会の本質はここにはないと思う。
では緑黄色社会のKey.の本質は何なのか。
それは、ロックの中でピアノが存在感を放っている、というものである。

エレキの中のアコースティック

緑黄色社会のKey.はpeppeさん。元はクラシックのピアニストらしい。

PROFILE | 緑黄色社会 Official Site
PROFILE | 緑黄色社会 Official Site | 男女混合4ピースバンド。⻑屋晴⼦の透明かつ⼒強い歌声と、個性・ルーツの異なるメンバー全員が作曲に携わることにより⽣まれる楽曲のカラーバリエーション、ポップセンスにより同世代の⽀...

これは完全に私の意見だが、アコースティックサウンドとエレクトリックサウンドの間には壁があると感じている。
バンドで1人だけアコギを弾いているみたいなことはもちろんあるが、本格的にアコースティックとエレクトリックを融合させるのにはとんでもない技術がいると思う。
理由を挙げるならば、強さ、に尽きるだろう。エレキサウンドの方が物理的に強いのは自明である。アコースティックサウンドはどうしてもかき消されてしまうことが多い。
(アコースティック側が明確に主役を張ってこそ、なところである)

が、緑黄色社会はそうではない。
エレキサウンドの中に、ピアノサウンドが見事なまでに融合しているのだ。

もちろん、Key. というパートの表記上、ライブではピアノばかりでなくシンセサイザーも複数使って演奏している。
が、とにかくピアノの存在感がハンパない。
なぜロックバンドの中でピアノの存在感をそこまで高められるのか。私にはわからない…

なぜそれが成立する? の演奏力

とまあ、ここまでKey. peppe氏の魅力をつらつらと書いてきた。
具体的にどこのピアノがすごいのか、についてはまた別の機会に書こうと思う。

そこまで言っておいて何なんだい、と言われるかもしれないが、緑黄色社会はもちろんKey.だけのバンドではない。Vo.の歌唱がすごいことは世間的にもよく知られている。確かにすごい、というかもう神がかっているものを感じる。

でもあえてここでは”演奏”に触れてみたいと思う。
緑黄色社会の演奏もこれまたとんでもないのである。

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各パート結構とがった演奏というか、結構目立つフレーズを鳴らしていることが多い。ギターも見るからに難しくて煌びやかなフレーズが多いし、ベースラインは動くし、キーボードはあっちいったりこっちいったりしている。おまけにボーカルもめちゃめちゃ強い。

普通こんなことをしていると、各パートがケンカになってとんでもないサウンドになってしまうのだが、緑黄色社会ではそんなことはない。
あくまでイメージだが、各パート”目立ちながらかわす”みたいな、とんでもなく高度なことをやっているように感じる。
それぞれが”俺様”なのに、素晴らしいグルーヴを生み出している。これは間違いなく、緑黄色社会の高い技術力の賜物であろう。

J-POPシーンに欠かせないバンド

とまあ、色々書いてきた。僕と緑黄色社会、って感じの文章にはならなかったが…
(完全に題名をつけ間違えている)

私は緑黄色社会が名古屋にいるときから追いかけているが、いつの間にか現代のJ-POPに欠かせないバンドになったと感じている。
バンドという切り口からPOPSに入り込み、どちらの良さも活かしながら音を鳴らしている。書くのは簡単だが、よくよく考えるととんでもないことをしている。

昔読んだ記事のリンクを一本貼り付けておく。古い記事だが、この頃から緑黄色社会の本質は変わっていないと感じている。
(奇跡的にブックマークしていた…)

【知りたい】緑黄色社会はこうしてロックとポップの限界を越えるバンドになった-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/181504


これから先、緑黄色社会がどんな世界を見せてくれるのか、期待を胸に今日も応援し続けたいと思う。

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